Vantaの端末管理ツール「Vanta Device Monitor」とは?機能・安全性・導入手順まとめ

本記事の概要
SOC 2やISO 27001の対応で避けて通れないPCのセキュリティ管理。まだ人数の少ない組織では、本格的なMDM(JamfやIntune等)を導入せず、もっと手軽に済ませたいケースも多いはずです。
Vanta Device Monitorは、そうした小規模チームやMDM未導入の環境に向けた、Vanta公式の簡易的な端末監視ソリューションです。
大がかりな管理システムを組むことなく、必要なセキュリティ要件だけを素早く満たすことができます。本記事では、Vanta Device Monitorの概要や安全性、具体的に何を監視しているのかといった基本情報を解説します。
導入前にご確認ください
Vanta Device Monitorは、少人数(デバイス数75台未満)のチームで手軽に監査対応を進めるための軽量ソリューションです。デバイスに対するポリシーの強制適用や一括構成管理など、より詳細な端末制御を行いたい場合や大規模環境においては、MDM(Jamf、Intune等)の利用が推奨されています。
Vanta Device Monitorとは?
Vanta Device Monitor(Vantaデバイスモニタ)とは、従業員のPC(Mac, Windows, Linux*1) )にインストールして使用する、Vanta公式のセキュリティ監視エージェントです。各端末がセキュリティ基準(SOC 2, ISO 27001など)を満たしているかを自動的にチェックし、その結果をVanta画面上に同期します。
主な特徴と安全性
- プライバシーへの配慮
収集すると危険と判断されるテーブルを除外したVanta独自の修正版OSQueryを使用しています。パスワード、メール、閲覧履歴などの機密情報を読み取ることはありません。 - 軽量設計
オープンソースの「OSQuery」をベースにした軽量プログラムで、バックグラウンドで動作しPCパフォーマンスへの影響を最小限に抑えます。 - 読み取り専用(設定変更なし)
端末の設定を勝手に変更することは一切ありません。
*1) Linux環境についての注意点
Linux端末にも対応していますが、MacやWindowsと比較してサポートされているディストリビューションが限られているほか、一部機能に(スクリーンロックが検出できないなど)制限があります。対応OSや詳細な仕様についてはVanta公式ドキュメント(Linuxマシン上のVantaデバイスモニターのトラブルシューティング)をご参照ください。
Vanta Device Monitorは具体的にどのような情報を読み取るの?
Vanta Device Monitorは、次の項目が適切に設定されているかをバックグラウンドで定期的にチェックし、その結果をVantaへ報告(同期)します。
- ウイルス対策ソフト(アンチウイルス):Vantaがサポートしているアンチウイルスソフト*1) がインストールされ、正しく動作しているか。
- ハードドライブの暗号化: FileVault (Mac) 、 BitLocker (Windows)、 LUKSなど(Linux)が有効か。
- パスワードマネージャー:Vantaがサポートしているパスワードマネージャー*2) が導入されているか。
- OSのバージョン:OSのバージョンが表示されます。
- スクリーンロック:一定の離席時間で自動的に画面ロックがかかる設定になっているか。
*1) Vantaがサポートしているウィルス対策ソフトウェアのリスト https://help.vanta.com/en/articles/11346109-antivirus-solutions-detected-by-vanta
*2) Vantaがサポートしているパスワードマネージャのリスト https://help.vanta.com/en/articles/11346116-frequently-asked-questions-what-password-managers-does-vanta-detect
Vanta Device Monitorの導入方法
従業員のPCへのVanta Device Monitor導入方法は、主にユーザーによるインストールになります。
- ユーザー自身による手動インストール方法
VantaのオンボーディングタスクでVanta Device Monitorを有効にすることで従業員自身がインストールを行います。
Vantaのオンボーディングタスクの設定([Personnel] > [People] ) のGroupのTasks設定でVanta Device Monitorを有効にすることで、従業員のオンボーディングのタスクに、Vanta Device Monitorのインストールが追加されます。

各従業員は、オンボーディングのタスクにあるインストーラーの配布リンクからインストーラーをダウンロードし、セットアップします。

Vanta Device Monitorで端末の監査対応を効率化
今回は、Vanta Device Monitorの機能や監視項目、導入方法について解説しました。
Vanta Device Monitorを活用することで、従業員の手間を抑えつつ、監査に必要な端末のセキュリティ状況の確認・証明を自動化できます。自社の運用体制(MDMの有無や端末の台数)に合わせて最適な導入方法を選択し、スムーズなインベントリ管理を進めていきませんか?
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