現在ESGモジュールについては、新規での販売を停止しております。
弊社で取扱いの代替ソリューションをご検討ください。
CSRDとは?
CSRDは、Corporate Sustainability Reporting Directive の略です。CSRDでは、EU域内の大企業および上場企業に対して、自社が直面する社会的および環境的リスク、および自社の活動が人々と環境にどのような影響を与えるかに関する定期的に報告書を発行することが義務付けられています。
CSRDは、NFRD(Non-Financial Reporting Directive, 2014/95/EU)の改訂版(拡大版)であり、対象がEU域内の大企業およびEU域内のマーケットに上場している企業に拡大され、およそ50,000社が対象となると言われています。
2023年7月に民間機関である European Financial Reporting Advisory Group(EFRAG)が基準を作成し、欧州委員会に承認されました。まずはセクターを問わない全般的な要件からスタートし(2024年1月開始)、セクターに特化した要件については、現時点の予定として2026年6月までに採用予定となっています。
日本企業への影響は?
CSRDには域外適用が含まれており、EU域外の企業であっても適用対象となる企業は欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に基づいて報告する必要があります。
日本企業においても、域外適用の条件に該当する場合、欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)に基づき一定の報告を行うことが求められます。
ESG Program Reporting & Disclosures モジュール
上記のような背景から、現在サステナビリティ情報の開示に特化したテクノロジーが日本も含め世界的に注目を集めています。
OneTrustの「ESG Program Reporting & Disclosures 」モジュールは、そうしたテクノロジーの中でも人気のあるソリューションの1つであり、ESGプログラムを実施する企業において一般的に採用されている主要なESGスタンダード・フレームワークに対応し、サステナビリティ情報の開示・報告業務をサポートしています。
ビルトインのESGフレームワーク
OneTrust製品には、多種のESGプログラム要件に対応するため、あらかじめ定義されたスタンダード・フレームワークが提供されています。フレームワークに含まれる各メトリック(指標)が網羅されており、ユーザーはメトリックのセットから必要なものを選択したり、複数のフレームワークから自社の要件に合わせて新たなメトリックのセットをカスタマイズし、作成することが可能です。
ここでは、一般的に広く使用されているフレームワークについてご紹介します。※最新情報については弊社までお問い合わせください。
企業持続可能性報告指令 (Corporate Sustainability Reporting Directive : CSRD) は、EU域内の大企業および上場企業に対して、自社が直面する社会的および環境的リスク、および自社の活動が人々と環境にどのような影響を与えるかに関する定期的な報告書を発行することが義務付けられています。
GRI(Global Reporting Initiative) スタンダードは使いやすいモジュール式セットとして設計されており、組織の重要なトピック、それに関連する影響、およびそれらの管理方法の包括的な全体像を提供します。
米国サステナビリティ会計基準審議会(Sustainability Accounting Standards Board : SASB)スタンダードには、幅広い経済セクターとそれに含まれる産業に適用される 77 の基準が含まれています。
これらの基準には、組織が持続可能性の実践に最も関連するビジネス領域を特定し、優先順位を付けるのに役立つ、財務的に重要なさまざまなトピックが取り上げられています。
また、対話形式でスタンダードについてマトリックス形式で表示してくれる SASB のMateriality Finder (企業やインダストリを検索して調べたり、複数のインダストリ(1回の表示で最大4つまで)を選択し、重要視されるトピックをインダストリ単位で比較する機能)にアクセスすることが可能です。
カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト (Carbon Disclosure Project : CDP) は、英国の慈善団体が管理する非政府組織(NGO)であり、投資家、企業、都市、州、地域が環境への影響を管理するための世界的な情報開示システムを運営する非営利慈善団体です。世界経済は、企業や都市の活動に関する最も豊富で包括的なデータセットを備えた環境報告書のゴールドスタンダードとして CDP に注目しています。
データ収集を効率化
OneTrustでは、用意されたメトリックに対して、定期的にデータを更新するために、メトリックを直接マニュアルで更新するのはもちろん、以下の方法を利用することでデータ収集プロセスをより効率的に行うことが可能です
メトリックデータの入力依頼(DMC)
ESGの担当者やチームがESGプログラムで求められる全てのメトリックデータの入力や管理を実施することは負荷が大きく困難です。この機能を使用すれば、組織内の適切な関係者、つまり最も関連度の高い情報源に入力を依頼し、データを収集できます。メトリックの入力依頼を受け取ったユーザーが自身でデータを入力することで、データ収集プロセスを効率化することが可能です。
単一のメトリックごとにOneTrustで定義された1つまたは複数の組織とユーザー(組織ごとに1人のみ)をアサインし、依頼することができます。例えば、「有害廃棄物の総重量」のメトリックに東北支店と北海道支店の組織を割り当てた場合、それぞれの組織から1人だけアサインし、データ入力を依頼することが可能です。
ファイルインポート
ExcelまたはCSVファイルをインポートすることで、メトリックの更新が可能です。
Rest API
OneTrustのIntegration機能を使用し、Rest API経由でメトリックの更新プロセスを毎月1日など任意の頻度で自動的に更新する仕組みを実現可能です。
レポーティング機能
OneTrustには、組織のESGプログラムについて進捗などのオペレーションやイニシアチブ(「xxの指標を改善するため、xxを導入する」などプログラムにおける施策)やリスクの対応状況を可視化するためのダッシュボードの他、既存のWordレポートに対して、OneTrustが保持するデータを連携し、更新するためのプラグイン機能が用意されています。
ダッシュボード/ レポート
OneTrustのダッシュボード / レポート機能により、オペレーションを管理するのに最適なESGダッシュボードの作成が可能です。
Word プラグイン
Wordプラグインを使用することで、既存のWordファイルのレポートにOneTrustのメトリックデータを値やチャート形式で埋め込むことが可能です。
ESGプログラムの実行をサポートする機能
OneTrustには、ESGプログラムの施策の実行やプログラムのリスクを管理するのに必要な機能が提供されています。
イニシアチブとアクションの優先順位づけ
ESGプログラムについてデータドリブンで改善目標に向け、取るべきアクションについて優先順位付けし、対応するためのイニシアチブ機能があります。
リスク管理
ESGプログラムのリスクを登録、対応計画および対応の進捗状況を可視化するためのリスク管理機能があります。